マウスピース矯正で失敗した方・矯正後に後戻りされた方の再治療

他院でマウスピース矯正に「失敗」した方の『再治療』

矯正治療にマウスピース矯正が登場し、自分自身で着脱できたり、目立ちにくいといったメリット、その手軽さから、治療を受けられる方が増加傾向にあります。
そして、これまでのワイヤー矯正と違い、歯科医師側も取り扱いやすくなったことから、マウスピース矯正を行う歯科医院も増加してきました。
しかし、それと同時に、矯正治療が失敗したなどの理由から、ご相談や、「再治療」をご希望されて来院される患者様も増えてきている傾向にあります。

  • 「他院で矯正治療を受けたけど、治らなかった。」
  • 「他院で矯正治療に失敗してしまい、どうしていいかわからない。」
  • 「他院で矯正治療を受けたけど、イメージしていた歯並びと全然違う。」
  • 「他院で1年以内に治りと言われたのに、何年も治療が延びている。」

治療に問題が生じる原因

ここでは近年増加してきているマウスピース矯正を例にご説明いたします。

①. 矯正治療を行う歯科医師の力量

誤解されやすい点として、マウスピース矯正は、デジタル技術をふんだんに使った先進の治療方法ですが、デジタルだからといって、どこの医院(歯科医師)で受けても同じということではありません。

精密な診査・診断、綿密な治療計画の作成、治療経過を見ながらの判断などは歯科医師が行わなければならなく、矯正医の知識・経験・技術が治療結果を大きく左右する部分があるのです。

矯正治療を担当する歯科医師の知識・経験・技術が足りない場合、結果として「治療の失敗」につながるリスクも存在します。これまでのワイヤーとブラケットで行う矯正治療では、矯正専門の歯科医師、矯正医が行うことが多かったのですが、マウスピース矯正では、普段はむし歯の治療や歯周病の治療を行っていて、矯正はほとんどやっていなかったといった歯科医師もどんどん参入してきている傾向があり、その点にも経験不足からくる治療の失敗リスクは否定できないものとなっています。

学会でも以下のように見解が出されています。

大学病院等や学会が認める基本研修機関において十分な矯正歯科領域全般にわたる基本的な教育と臨床的なトレーニングを受けた歯科医師による診察、検査、診断を基に治療を行うことを推奨

※日本矯正歯科学会 ~ 「公益社団法人 日本矯正歯科学会 ポジションステートメント マウスピース型矯正装置による治療に関する見解」より

マウスピース型矯正装置は患者の使用状況に治療結果が大きくが委ねられ、また、歯の移動範囲も限られていることから、予想外の治療経過をたどることや、目標とした治療結果が得られないことがあります。そのようなときには代替の治療法としてマルチブラケット装置による修正が必要となるため、マルチブラケット装置による治療技術を習得した歯科医師によって治療がなされなければなりません。

※日本臨床矯正歯科医会 ~ 「カスタムメイドのアライナー型矯正装置(マウスピース型矯正装置)に対する本会の見解」より

つまり、手軽に始められるマウスピース矯正ですが、矯正治療に精通した、治療の知識・経験・技術などの力量を持った矯正医による治療が大切といえます。

②. マウスピース矯正メーカーの種類

近年のマウスピース矯正の増加に伴い、マウスピース矯正のメーカーも、たくさん登場してきました。

しかしここで気を付ける必要もあります。

「歯並びを動かして、正しいかみ合わせを獲得する。」という重大な目的を達成するためには、マウスピース矯正のメーカーも、一概に「どこでもよい」とはいえません。

安かろう・悪かろうのメーカーを選択してしまうと一大事です。

以下のようなメーカーを選ぶことが果たして正解なのか、慎重に検討することをお勧めいたします。とくに安さだけが大切なことなのかどうかも考える必要があります。かみ合わせに不具合が出ると、様々な全身の不調につながることもあります。見た目だけでなく「健康」に関わることですので、もう一度本当に大丈夫か再考してみるのも良いでしょう。

  • 「安さだけが売り」のマウスピース矯正メーカー
  • 「適応症例が限られている」マウスピース矯正メーカー
  • 「部分矯正」のためのマウスピース矯正メーカー
  • 「治療精度が低い」マウスピース矯正メーカー
  • 「実績の少ない」マウスピース矯正メーカー

当院では「世界シェアNo.1」の実績があり、世界中の矯正医・患者様に評価されている『インビザライン』を採用しています。

③. 短期集中の再治療も

他院でマウスピース矯正に失敗されたり、矯正治療後に後戻りしてしまい、再治療を検討されているケースでは、「何年もかかる矯正治療を再度しなければならない」ということがネックになり、お悩みのケースも少なくありません。ただ、再治療は初めての矯正治療の時よりも短期間で終えられるケースも多々あります。

さらに当院では、矯正治療の治療期間を短くする「短期集中の再矯正」にも対応しています。

オールパルス(オルソパルス)

当院では、光加速矯正(オーソパルス・オルソパルス)に対応しており、矯正治療期間を短縮することが可能となります。インビザラインとの併用は特におすすめで、治療期間短縮の例をあげますと、矯正治療が終了するまでに必要なマウスピースの数が72個の場合で、交換頻度が7日~10日に一度の交換の場合、通常の矯正治療期間は約18ヶ月です。 光加速矯正(オーソパルス・オルソパルス)を併用することで、アライナーの交換頻度を3~4日に一度まで短縮できます。 つまりこの場合、矯正治療期間は18か月のところを、約9~10か月に短縮することが可能です。 ※個人差があり、短縮できる期間は、症例によって異なりますので、参考としてお考えください。

④. 再治療の方対象のサポート体制

矯正治療は、その費用のことがネックになって、スタートできないという方も少なくありません。

そのようなことを少しでも回避できるように、当院ではいくつかの取り組みを実施しております。

  • 相談+診断 (通常3万円)”無料”
    通常、相談や診断までをひっくるめて、おおよそ3万円前後かかることが一般的ですが、当院では「相談+診断 (通常3万円)」が「無料」です。
  • トータルフィー制度
    通常、矯正治療には、毎月の「調節費」が発生しますが、当院では「無料」です。
  • デンタルローン
    通常、費用を現金でお支払いするのが一般的ですが、当院ではデンタルローンが使用できます。デンタルロー使用することで毎月少ないお支払にすることができ、月々でお支払負担を抑えることができます。当院では「3,600円/月」~、デンタルローンを利用可能です。

矯正後に「後戻り」してしまった方の『再治療』

矯正治療後の歯並びが「後戻り」せず、正しい位置に歯並びが今後も安定することが、良い矯正治療の必須要件でであることはいうまでもありません。 しかし、何らかの原因によって、矯正治療後の歯並びが乱れてしまうことがあります。このことを「後戻り」といいます。歯並びは、時間の経過とともに必ず変化していくものです。「治療費が安い」「歯を抜かなくてよい」「治療期間が短い」といったこともメリットかもしれませんが、肝心の歯並びが「後戻り」してしまっては、元も子もありません。

より質の高い精密な矯正治療の成功には、美しさや機能面だけでなく、「正しい位置に歯並びが安定すること」が、非常に大切です。

再治療の期間や費用面について

「後戻り」の再治療の治療期間は、後戻りの程度によって変わってきますが、後戻りの程度がひどくなっていなければ、おおよそ6〜12ヵ月くらいで再治療が終了する場合も少なくありません。 

「後戻り」の再治療の費用は、初回の矯正治療を行う場合とは金額が変わってきます。

当院で矯正治療を行った場合

後戻りの生じた原因や時期などを考慮して治療費をお見積させっていただきます。

他院で矯正治療を受けられた場合

後戻りの生じた原因や時期、不正咬合の程度などを考慮し、まずは再治療の治療計画についてご説明させていただき、そのうえでお見積させていただきます。