外国人と日本人の歯並びに対する調査について

日本人の歯並びは、海外と比較してどうなのでしょうか?また、矯正治療・歯列矯正の現状は? ある調査結果が出ていますのでそれをご紹介させて頂きます。

1.外国人から見て日本人の歯並びをどう思うか?

外国人は矯正治療を積極的に受けている印象があります。美しい歯並び、笑顔の印象をとても重要視している風土があります。また、歯並びが悪いことは病気ととらえて、当たり前に治療する傾向があるようです。それでは、外国人から見て日本人の歯並びにはどのような印象をうけているのでしょうか。アンケート調査があるので、ここでご紹介させていただきます。
まずはじめは、「日本に住む外国人100名を対象に行ったアンケート調査」です。この調査結果では、なんと「76%の外国人が日本人の歯並びは悪い」と感じていました。


2.歯並びは笑顔の印象を左右するか?

アメリカ(ニューヨーク New York)、中国(上海 Shanghai)、日本(東京 Tokyo)で比較すると、「歯並びが笑顔の印象を左右する」という点では、日本でも高い意識があるようです。


3.歯並びはお口の健康を左右するか?

同様に、「歯並びはお口の健康に影響する」という点においても、日本は高い意識があるようです。


4.歯並びの悪い人の治療率は?

では「歯並びが悪い人の治療率」ではどうでしょうか。治療率は日本が最も低いことがわかりました。


5.歯並びが悪い人の治療意向は?

「歯並びが悪い人の治療意向」についても日本が最も低いという結果が出ました。


6.歯科医への歯並び相談の割合は?

「歯科医への歯並び相談経験」については、ダントツで日本が低い結果となっています。


7.日本人は矯正治療に対してネガティブなイメージを持っている!?

このように、歯並びがの良さは、笑顔やお口の健康にも大切であるという認識がありながら、日本では実際に治療している人や、治療に対する意欲の面で、最下位の結果となっているのは、なぜなのでしょうか。それはこの調査結果によると「日本人は矯正治療中のことに対してネガティブ」なイメージを持っているようです。アメリカや中国では「歯並びが良くなっていくことがうれしい」が、約6割~8割近くまでになっているのに対し、日本では6割以上が「装置をつけると不自由だ、つらい」といったイメージを持ってしまっているようです。全く正反対の結果です。


8.矯正装置の見た目を嫌がる日本人!?

また、日本人の特徴として、以下のグラフのような結果も出ています。「矯正装置をつけることに抵抗がある」が7割以上となっているのです。つまり「他の人に矯正装置をつけていることを知られること」「人の目が気になる」といった感じ方をする人が多いということです。その証拠に、「目立たない装置があれば治療したい」が6割以上という結果も出ています。


9.裏側矯正の認知度は?(各国比較)

また、「目立たない装置があれば治療したい」という人が多い割には、「裏側矯正の認知度」については日本では25.5%という結果で、まだまだ認知度が低いということがわかります。


国内の裏側矯正の現状

海外と比べて日本では裏側矯正に対する人気が高い現状がありますが、日本ではこどものうちに歯並びを治そうという意識がまだまだ低いこともあり、結果として、外国人の日本人の歯並びに対するイメージからもわかるように、成人の歯並びが悪い人の率が高いといった結果を招いています。
成人してから歯並びが気になるようになって治療を検討することになるので、日本人の気質とも相まって、目立たない裏側矯正が選択されることが多くなってきています。ただ、表側矯正と違い、裏側矯正は大学の歯学部などで専門のカリキュラムがないこともあり、しっかりとした技術レベルのある矯正歯科・矯正歯科医が少ないという現状があります。